BEST MOVIE OF 2016

 

 

去年公開の映画、やっと観ようと思っていたものを全て見終わりました。

 

キネ旬みたいなラインナップで今更感ありますが…5つだけ。

 

■怒り

 

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原作は吉田修一の小説。 監督は李相日。

「悪人」と同じです。

原作は読んでいません。

 

あらすじはこのポスターに書いてある通り。画像荒いですが。

舞台は千葉、東京、沖縄。

残忍な夫婦殺人事件から一年後、この3箇所に素性の知れない男が突然現れます。

千葉:漁港で働く父・洋平(渡辺謙)が家出して歌舞伎町の風俗で働いていた娘・愛子(宮崎あおい)を連れ戻すシーンから始まる。連れ戻された愛子は、父と同じ漁港に2ヶ月前から勤める前歴不詳の男・田代(松山ケンイチ)と出会う。

東京:毎日仕事三昧の優馬(妻夫木聡)は、クラブで出会う男と一夜限りの関係を続ける日々。ある日、ヤリ部屋で住所不定の男・直人(綾野剛)と出会う。

沖縄:離島に移り住んできた高校生・泉(広瀬すず)は、同級生・辰哉(佐久本宝)に無人島へ連れて行ってもらう。一人で散策するうち、島に籠るバックパッカー・田中(森山未來)と出会う。

それぞれ出会い親しくなるうちに、疑いが生まれる。

公式HPを参考に書いたので、そちらを見る方が早いかも。

 

見る前は単なるサスペンス・ミステリーと思っていましたが、そういうことじゃないんですよね。

ポスターにもある「あなたを信じたい…」はこの映画のメインテーマだったと思います。これは「自分の愛する人が犯人でないと信じたい…」という意味だけではありません。

千葉にて、父・洋平が娘・愛子を心配するあまり娘の決めたことを信じることができなかったり…

沖縄にて、性的暴力から助けてくれなかった宝に当たる泉(これは少し違うかもしれません。怖かったんだよ、一人にしたからだよという気持ち。でも助けに来てくれるのを信じていたと思います。)

たくさんの「あなたを信じたい…」です。

 

日本アカデミー賞(これが名誉あるかどうかは知らない)にバカスカノミネートされているようですが、納得です。個人的には少し頭の弱そうな愛子を演じた宮崎あおい、衝撃的な性暴力シーンを18で演った広瀬すず、そしてラストシーンのイカれ方から森山未來が良かった。

広瀬すずは本当に凄くて「今までナメててごめんなさい」みたいなコメントを結構見た。本当忘れられないよあのシーン。でもあれ見て興奮したとかいうコメントもたくさん見たのでおいおい…と思った。あくまでフィクションなので、そこらへんはなんとも言えん。

映画として良く出来ていました。過激とはいえ大衆向けだし。観ていない人には是非オススメしたいです。

 

ディストラクション・ベイビーズ

 

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ストーリーなどは特にないと思います。話の動きはもちろんあるのだけど、ストーリーではないかな。ひたすらアクションというか、殴るだけ。アッパーなアクションではなく、殴って殴って殴って…ダウナーです。

しかし、これがめちゃくちゃ面白い!私的には2016年一番面白い映画でした。

まず、主人公の芦原泰良(柳楽優弥)がほとんど喋らないのが良いです。本編中名前の出てくる場面がほぼないので今はじめて役名知りました。

泰良は、喧嘩ばかりしています。喧嘩ばかりしていると聞いて浮かんでくるイメージは、不良映画に出てくる喧嘩番長などです。人と人とのぶつかり合いを喧嘩で解決して、子分に慕われて、さらに強い人と喧嘩して。あの人たちは、喧嘩がめちゃくちゃ好きだと思う。

でも泰良は少し違います。喧嘩が好きなのではなく、喧嘩をしていないと生きていられないのでしょう。傍から見りゃどうみてもキ◯ガイ。地位は欲しくないし、泰良を慕った(気にした)のは弟の将太(村上虹郎)だけだし、子分みたいな存在の北原裕也(菅田将暉)には利用されただけです。「何かしらでビッグになりたい!」って目的に。最近これ言う人多いな…

個人的に好きなのもあり那奈(小松菜奈)は良かった。誘拐され、命令され、ちょっとやらかしたりするのですが、だんだん「どうでも良く」…?違うかな?「投げやりっぽく」…じゃないけど。なっていきます。ここの解釈は人によると思うけど、私には誘拐した二人に恨みがあるようには見えませんでした。いや、誘拐されて恨まないなんていうのはないんだけど、誘拐されたことよりもなによりももう全部どうでもいい!みたいな勢いを感じた。最後には被害者ヅラなのも良かった。いや被害者なんだけどさ。

バイオレンスな映画が平気な人は観ないと損です!ちなみに音楽担当は皆の好きな向井秀徳だよやったね!

 

リップヴァンウィンクルの花嫁

 

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岩井俊二監督。「スワロウテイル」はあまりにも有名ですね。

とても不思議なお話でした。見てるのは映画なんだし、あまりこういうことを考えるべきではないと思っていても「じゃあ何なのか」ということをよく考えてしまいます。「怒り」は「信じたい」ってことだったと思うし。この映画にそれを強いて言うなら「成長」だと思いますが、それはこの映画にとって大事なことではないと思います。つまり何でもない。観て楽しむだけです。

 

三時間もあって、前半と後半大きく内容が違います。前半はメインキャストの真白(Cocco)と七海(黒木華)を繋げるカギとなる「なんでも屋」(綾野剛)との出会いのためにあるような内容です。

正直、前半部分は苦しかった。生徒たちにめちゃくちゃナメられる派遣教師七海。オドオドとしてハッキリ物を言えないので見ていてイライラしてしまいます。もう観るのやめようかとすら思った。堪えたけどね!

とまぁそんな七海がネットで出会った彼氏と簡単に結婚してしまうのですが…なんだかんだあってすぐに離婚しちゃう!まじか教師やめちゃったのに!ってとこまでが前半です。

「なんでも屋」は結婚式に呼ぶ親戚や友人が少なく見栄えがしない!と怒られた七海が代理出席を頼むため紹介してもらうことで出会います。

前半のことはもう思い出したくないので飛ばします。

 

そして後半。仕事のない七海に「なんでも屋」が仕事を紹介します。はじめは結婚式の代理出席のバイト。七海が頼んだものと同じですね。そこで、普段は女優をしている真白と出会います。二人は気が合い、その日は夜まで一緒に遊びました。それっきり特にやりとりはありませんでしたが、次に紹介されたバイトで出会うことになります。それはなんと大きなお屋敷の住み込みメイドのバイトで、報酬は100万円。めっちゃアヤシイ!アヤシイとは思いつつ、再び真白と過ごせることを嬉しく思った七海はこの仕事を引き受けます。

 

この後半部分が素晴らしい!完全に、真白と七海二人だけの世界でした。メイド服を着たまま一緒に買い出しに行って、一緒に寝て………ウェディングドレスを着て二人で踊ったり…急に耽美な感じに。とはいえ、真白の謎も明らかになっていきます。

真白は美しかった。毒のあるタコの水槽に手を突っ込んだり、水槽の前で酒に溺れたり…そう、水槽との相性が良い。

結末もだろうなぁ、って感じで。

後半部分すごく良かった。後半部分だけなら人生の中でもめちゃくちゃいい部類。でも後半だけだとフワフワしちゃうかな。やっぱり前半は必要だったのかな…

観ればわかります系の映画です。

 

■日本で一番悪い奴ら

 

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このシーンはお気に入りです。ラシードの拳銃で遊んでるところですね〜

 

これノンフィクションなんですよね!細かいところは違うと思いますが、2002年の稲葉事件をモチーフにしているらしいです。マジか!壮絶すぎる…

これって有名な事件なのかなぁ。全然知りませんでした。

 

どんな話かというと、主人公の新入り刑事が点数を稼ぐために裏社会に飛び込んでそのままダメになっちゃう〜みたいな。でもこの刑事だけが悪いんじゃなくて、組織的な犯罪です。「日本で一番悪い奴ら」というのは、主人公と周りのS(スパイ)だけではないんですね。

 

印象に残っていること…由貴は可哀想でしたね〜 むしろとっくに別れていたのだと思っていました。というか、別れていてほしかったです。そうしたら、あんな風にはならずに済んだのに。

 

主人公の諸星要一役の綾野剛は、怪演でした。正義感が強く悪を許さないスタンスだった物語冒頭、暴力団と密接になりすぎてヤクザじみてきた中盤、シャブ中になりながら田舎でヘラヘラして過ごす終盤…どれも良かった。特に中盤はめちゃくちゃ怖かったっすね…

 

まあまあ過激だったんでサクッと観れるわけではなさそうですが、オススメです!

 

リリーのすべて / The Danish Girl

 

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むこうでは15年公開ですが、日本では16年でしたので入れてみます。

 

世界ではじめて性別適合手術を受けた人のお話です。

こちらもノンフィクションのようですが、かなり脚色されているよう。まぁこんな綺麗な事実があったら誰も苦労しません。

 

デンマークに住む画家夫婦のお話です。

ある日、妻・ゲルダが制作中の絵のモデルが来られなくなり、脚だけだからと夫・アイナーにモデルをやらせます。はじめは恥ずかしがりつつもドレスを当てたりしてノリノリになってきたアイナー。ゲルダもその姿を気に入ったのか、アイナーを女装させて”リリー”としてパーティーに連れて行きます。みんなにバレないかどうか、やってみたかったんでしょう。

パーティー会場では、バレるどころか美人と好評に。でもリリーは何故かパーティーで男性と親しげな様子。ゲルダとしては、冗談のつもりだったのに。

アイナーはその後もリリーのすがたで過ごしたり、男性と密会したりします。アイナーは「パーティーがキッカケだったわけではなく、昔からそういう気持ちはあったけれど、それをゲルダが具現化した」と言います。

ゲルダは戸惑いました。自分の前では男でいてほしい。今までのようにいてほしい、と。

リリーのすがたでも、ゲルダのことを愛しているアイナー/リリーは葛藤する。すっかり痩せちゃったり、病的な感じに。

そんな姿を見たゲルダは、どうにかしてやりたいと思うようになります。愛した人ですからね。

どの病院へ行ってもアイナーの症状は「精神疾患」としか診断されません。あまり認知されていなかった。

色々な先生に診てもらい、やっと!「病気ではない、アイナー/リリーは正しい」と診断する医者が現れました。

医者は、先例のない性別適合手術の存在を告げ、アイナーは手術を決意します。

 

Wikiを参考に書きました。そちらを見る方が早いかもしれません。

 

まず、ゲルダはよく頑張れたなぁと。やっぱり、いきなりそういうことになったら誰でも戸惑う。愛している人でもね。でもゲルダはリリーが男性と親しくしたり密会したりするのが嫌だったんだと思うな。なんとなくだけど。私ならそうだな。性転換なんかはアイナーがリリーらしく生きるためには仕方なかったと思うし。難しいところですね。

 

映画なので仕方ないんだけど、綺麗でした。当人たちにとっては乗りこえなきゃいけないこととかたくさんあってまぁまぁ大変だろうに。ただ静かで。社会性というよりは、芸術性。家の内装や街の景色。リリーも美しかった。いっそ、けものフレンズを見て語彙がなくなった人のように「きれーい!かわいーい!」と思いながら見るほうが正しい気もしてきます。

幸せになってほしいな。

 

 

以上です。

 

 

 

実は、見たいのまだあるんです。

「二重生活」と「太陽」

でも見たあと絶対ウツ状態になるってわかるんで、躊躇しています。いつかね!

あとは「HiGH&LOW THE MOVIE」早く見たいのでレンタル解禁してください><